こんにちは、整体院晴々の今井です。
タイトルを見て「まさか…」と思った方も多いかもしれませんね。でもこれは、実際にアメリカで起きた“本当の話”なんです。
そして、私たちにとっても無関係ではない「腸内環境」のお話につながってきます。
<事件の始まり:お酒を飲んでいないのに逮捕!?>
2011年、アメリカ・46歳の建設業の男性が、親指のケガで抗菌薬「セファレキシン」を3週間服用しました。
その直後から、性格の変化、集中力の低下、記憶障害が出てきました。あれほど穏やかだった彼は、まるで別人のよう。
そんな中、2014年のある朝。車の運転中に警察に呼び止められ、なんと「飲酒運転」で逮捕されてしまったのです。
本人は「一滴も飲んでいない」と繰り返しますが、血中アルコール濃度は高く、警察も病院も信じてくれませんでした。
<正体は「自動醸造症候群」だった>
その後も謎の体調不良は続き、ついには転倒して頭を打ち、入院中にも酔っ払った状態に。
それでも誰にも信じてもらえず、6年が経過―――
転機が訪れたのは2015年。心配した叔母がインターネットで似た症状の情報を発見。
彼はオハイオ州の専門医を受診し、ついに「自動醸造症候群(Auto-Brewery Syndrome)」と診断されたのです。
この病気は、腸の中に住み着いた特殊な酵母菌(サッカロマイセス、カンジダなど)が、
パンやご飯などの炭水化物を「体の中でアルコールに変えてしまう」という、非常にまれな病気です。
彼の腸内では、まさに“酒造り”が行われていたのです。
<研究データの詳細>
・症例追跡期間:2011年〜2017年
・検査内容:便中の酵母検出、炭水化物摂取テスト(50gで血中アルコール濃度57mg/dLに上昇)
・検出された菌:Saccharomyces cerevisiae、Candida albicansなど
・治療法:ミカファンギン(抗真菌薬)の6週間点滴
・回復後:通常の食事に戻り、仕事復帰
この症例は、2019年にBMJ Open Gastroenterology誌に発表されました。
著者はMalik Fら。まさに医学界に衝撃を与えた実例です。
<整体ともつながる「腸」の話>
この症例は特殊ではありますが、「腸内環境のバランスが体調に大きく影響する」ことは、私たちの現場でも日々実感しています。
例えば―――
・理由のない疲れやすさ
・頭がぼーっとする
・イライラや不安感
・お腹の張りや便通の乱れ
こうした症状の背景に、自律神経の乱れや腸内環境の不調が隠れているケースは少なくありません。
整体では、腸やお腹まわりの緊張・癒着の調整、自律神経のバランスを整える施術も重視しています。
「なんとなく体がだるい」「いつもと違う感じがする」そんな時こそ、小さな変化を見逃さないことが大切です。
<まとめ・ひとこと>
今回の症例はまるで映画のような話でしたが、体の不調は「見た目では分からないことが多い」のが現実です。
大切なのは、「気のせいかも」と放っておかず、信頼できる専門家に相談してみること。
当院では、どんな小さなことでも丁寧に耳を傾け、体の内側のサインを一緒に読み解いていきます。
いつでも気軽にご相談くださいね。
<体を動かして、めぐりの良い毎日へ>
毎月《運動教室》を開催しています!
日々の体の不調を予防・改善したい方、ぜひお気軽にご参加ください。
◎【第3火曜】二本木コミュニティセンター体操教室
・日時:8月19日(月)14:00〜15:00
・場所:新潟市江南区二本木3丁目2-50 学習室
・参加費:100円
◎【西区でも開催】内野まちづくりセンター体操教室
・日時:8月24日(土)13:00〜14:00
・場所:新潟市西区内野町413 和室2
・参加費:100円
📞【お問い合わせ】
TEL:090-5823-7452
📧 メール:info@seitai-harebare.com
「体操教室に参加したい」とご連絡ください!
<参考文献>
・論文名:Case report and literature review of auto-brewery syndrome
・著者:Malik F, et al.
・掲載誌:BMJ Open Gastroenterology
・発表日:2019年8月5日
・巻号:6(1):e000325