《こんにちは。毎日の食事、少し気になっていませんか?》
「卵って体に悪いんでしょ?」
たまにこんな質問をいただきます。
健康のために、日頃から食事にも気をつけている皆さんにとって、卵のような「よく食べるけれど健康に影響がありそうな食品」は、特に気になる存在ですよね。
朝食の定番である卵が、悪玉コレステロールを増やす原因になるという話、実はそれ……古い情報かもしれません。
今回は、「卵とコレステロールの関係」に関する最新の研究をもとに、整体と栄養のつながりも交えて、わかりやすくご紹介します。
《研究で見えてきた「本当の敵」は卵じゃなかった》
この研究を行ったのは、南オーストラリア大学(University of South Australia)。
2025年に、成人61人(平均年齢39歳)を対象にしたランダム化クロスオーバー試験が実施されました。
▼研究の方法
参加者は5週間ずつ、以下の3つの異なる食事法を順番に試しました:
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卵を1日2個食べる+脂肪分は少なめ(飽和脂肪6%)
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卵は食べないが、脂肪分は多め(飽和脂肪12%)
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卵も脂肪も多め(対照群)
血液検査で**悪玉コレステロール(LDL-C)**の値を比較したところ——
なんと、卵を毎日食べていたグループが最もLDL値が低かったのです。
具体的には:
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卵を毎日食べた人:103.6mg/dL
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卵なしで脂肪が多かった人:107.7mg/dL
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卵・脂肪ともに多い人:109.3mg/dL
また、研究者たちは重要なポイントとして、こう述べています:
「食事に含まれる飽和脂肪酸の量は、LDL-Cとはっきりした関係があったが、卵などの食材に含まれるコレステロールとの関係は有意ではなかった」
つまり、本当にLDLを上げていたのは「卵そのもの」ではなく、「脂っこい食事」だったのです。
《卵は「悪者」ではなく、むしろ「味方」かもしれない》
卵には確かにコレステロールが含まれていますが、それ以上にたんぱく質やビタミン、良質な脂質も豊富で、筋肉やホルモンの材料としてとても優秀な食材です。
整体で体を整えたあと、良い栄養をしっかり摂ることで回復力が高まり、疲れにくい体に近づくことができます。
その意味でも、卵は体にとって大切な「素材」なんですね。
ただし注意点はあります。
それは、卵の「食べ方」や「組み合わせ」です。
例えば──
✕ 卵+ベーコン+バターたっぷりのトースト → 飽和脂肪が多く、LDLが上がる可能性あり
〇 卵+サラダ+ごはん+味噌汁 → 脂肪を抑えて栄養バランス良好
このように、「卵=悪」ではなく、一緒に何を食べるかが肝心なのです。
《最後にひとこと》
正しい情報で選ぶチカラをつけていきましょう。
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《研究情報・出典》
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研究名:Effects of dietary cholesterol and saturated fat on LDL cholesterol concentrations
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著者:Carter S, Buckley J, et al.
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掲載誌:The American Journal of Clinical Nutrition(2025年7月号 / Vol.122, pp.83–91)
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実施機関:南オーストラリア大学(University of South Australia)
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調査人数:成人61人(平均年齢39歳 ±12)
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試験期間:5週間 × 3種類の食事パターンで実施