こんにちは。
最近体力の衰えがすさまじいので、ランニングを始めようかと思い始めた整体院晴々の今井です。
さて今日は、
「歳を取ると筋肉痛は遅れてやってくるのか?」
という、謎についてのお話です。
■ 結論、歳は関係ない
先に結論を言っちゃうと…
「年齢と筋肉痛の遅れに、直接的な関係はない」
というのが、専門家の見解です。
え?
「いやいや、俺は若い頃は翌日に来てたのに、今は3日後に来るぞ?」って?
それ、実は“加齢”じゃなくて、“運動不足”が原因かもしれません。
■ 筋肉痛には「即発性」と「遅発性」がある
ここでちょっとだけお勉強タイム
筋肉痛には大きく2種類あって、
-
即発性筋肉痛:運動直後から痛い(これは単なる乳酸のせい)
-
遅発性筋肉痛(DOMS):1〜3日後にジワジワくる(これが本命)
この「遅れてくる筋肉痛」は、筋肉の“微細な損傷”が原因だと言われています。
でもこれ、不思議なことに筋肉自体には痛みを感じる神経がほぼないんですよ。
じゃあなぜ痛いのかというと、
傷ついた筋肉の周りに炎症が起きて、筋膜に届いたときにやっと『痛い』と感じるらしいです。
つまり、
「損傷→炎症→むくみ→筋膜に到達→痛い(遅れて登場)」
ということです。
■ 野坂先生の研究:「年齢と痛みのタイミングに差はない」
この話、実際に研究されています。
筋肉痛研究の第一人者・野坂和則先生の実験では、
「18〜22歳の若者」と「60〜70代のシニア」に同じダンベル運動をさせて、
筋肉痛がいつ出るかを観察。
結果はこう
年齢によって筋肉痛の出るタイミングに差はなかった
うわー、完全に都市伝説だった(笑)
■ でも“歳”は無関係じゃない!?:カギは「運動習慣」
ここで出てくるのがもうひとつの研究。
片山憲史先生によるMRIを使った調査です。
ポイントはここ
普段から運動している人は、年齢が上がっても筋肉痛の発生タイミングに変化は少ない。
一方、運動していない人は、歳を取るほど筋肉痛が遅れてやってくる傾向にある。
つまり、こういうことです。
遅れて筋肉痛が来る理由
原因 | 内容 |
---|---|
加齢そのもの | 実は関係なし(野坂先生の研究) |
運動不足 × 加齢 | よくある遅延の正体(片山先生の研究) |
■ 筋肉痛の対処法:「冷やす?温める?」
筋肉痛が来てしまったらどうするか。
実はこれ、意外と議論があります。
-
「アイシング派」:炎症を抑えて痛みを軽減
-
「温める派」:血流を促して回復を早める
どっちが正しいの?と思うかもですが、
どちらにも一定のエビデンスがあるので、
「最初は冷やす→翌日以降は温める」が落とし所になっています。
■ まとめ:「遅れてやってくる筋肉痛」は運動不足のサインかも
というわけで、
「筋肉痛が遅れてやってくるのは歳のせい」という説は、
完全に都市伝説でした
でも、
「最近、筋肉痛が翌々日にくるなぁ〜」と感じたら…
それはたぶん、“ちょっと運動不足”のサインです。
年齢のせいにしてしまうと、
自分の身体との対話をやめてしまうので、
そういう時こそ、身体を動かすキッカケにするのがいいのかもしれません。
最後にひと言だけ
筋肉痛が来るのは、「体を使った証拠」。
そしてそれを“感じられる”のは、まだ感覚がちゃんと生きている証拠です。
「筋肉痛が来る身体」に、今日もちょっとだけ感謝してみましょう。
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